社長メッセージ

ヨロズは、1948年に萬自動車工業株式会社として設立され、1990年に株式会社ヨロズへ商号変更を経て、サスペンションを主体とする自動車部品の専門メーカーとして日々の研鑽を積み上げ、国内外の多くの自動車メーカーから厚い信頼を得てまいりました。
競合他社を圧倒的にリードする開発力は、市場調査に始まり、構想企画、設計、解析、試作、実験までの部品設計全工程を自社で100%完結するヨロズ独自のトータルプロダクションシステムが強みの基盤となっております。また、独立系部品メーカーとなって以降、国内全自動車メーカー及びルノー、ダイムラー、フォルクスワーゲン等の海外自動車メーカーとのビジネスによって、当社の開発力はより強固なものとなっております。
またヨロズは、プレス・溶接工法において業界を驚かせる新技術を生み出し続けてきております。結果として、常にオンリーワンの最新の設計技術や生産技術で、性能・重量・価格面において、群を抜いた競争力のあるサスペンション部品を世界中に供給することで、各自動車メーカーからも高い評価をいただいております。そしてヨロズ生産方式(YPW)の革新によって、世界同一品質を実現している点も当社の強みとなっております。
さて、新型コロナウィルス感染症拡大は、全世界規模で人命のみならず、経済にもリーマンショック時とは比較にならないマグニチュードの大きさで大打撃を与えています。
こうした中、自動車業界は100年に一度といわれる大変革時代に突入しており、自動車メーカー及び部品メーカーの合従連衡は今後さらに加速し、生き残りをかけて過去に類を見ない激しい競争が当分の間続くことが予想されます。そして脱炭素時代の到来に向けた取り組みの重要性は日々増しており、環境負荷の低減が企業の経営課題の本丸として捉えねばならない時代を迎えております。
こうした厳しい環境の中、ヨロズ社員は、一人ひとりがコロナ禍で激変した世の中の動きに敏感に対応できる思考力・行動力そして感性を磨き、それぞれの立場で日々の業務に全力で取り組んでおります。
そして、私もESG経営の実現に向けて舵を切る中、「安心・安全」で「抜群の品質と乗り心地の良さ」、その上で「コスト競争力」のあるサスペンション、同業他社がうらやむ、素晴らしいサスペンション部品を各自動車メーカーに供給し続けていく覚悟であります。こうした取り組みを通して社会に貢献し、全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいりますので、今後とも皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021年4月
代表取締役社長 平中 勉